岩崎スミスのノベルブログ

電子書籍ライター「岩崎スミス」のあれこれブログです

【太陽フレア発生中】映画「オートマタ」の世界は「特大フレア」発生後のディストピア設定でした。

こんばんはスミスです。

巷では急に発生しちゃった「太陽フレア」による磁場が乱れる話で持ちきりになりましたね。今日は特に大した影響が出たという報道は見られず、ネット民の我々にも一安心といったところでしょうか。 

 

 ところでちょうど昨夜、NHKのニュースで「太陽フレア」の発生と影響に関する特集を見た後、人工知能に関するスペイン・ブルガリアの映画「オートマタ」がとある書籍で紹介されていたのを思い出し、いつものようにNetflixAmazonスティック経由で立ち上げて見ることに。

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すると映画冒頭の設定説明で、

「あれま〜太陽フレア食らった世界かい!!」

なんという偶然でしょうか。あまりのタイムリーさに驚き、姿勢を正して張り切って見てみることに。

 

主演はあのスペインの名優アントニオ・バンデラス氏です。最近は超大作モノより「私が生きる肌」や「マチェーテキルズ」「the 33」といった隅からじわっと攻める印象派の映画に出演しています。

 

本来なら人工知能の勉強がてらにと思っていたSF映画でしたが、太陽フレアの特大影響を受けた見事に描かれた世界観に食い入ってしまいました。

 

 

詳しい時代設定

 2030年代末に太陽フレア光が増加したことで、地球は砂漠化が進行し、人口の99%が失われたという、ほとんど「終末的な」世界が舞台です。生き残った者は安全な都市を再構築して、過酷で劣悪な環境下で人々の手助けを行うヒューマノイド・ロボット「オートマタ」を開発していきました

 

 このオートマタには「生命体に危害を加えてはならない」「ロボットの修理改造をロボットが行ってはならない」という2大プロトコル(制御機能)が設定されていました。当初は人類の救世主とされつつも、砂漠化の抑制に失敗したことから肉体労働に追いやられているという設定です。かわいそうな扱い方をされるシーンが多いです。オープニングのシーンから連発します。

 物語の始まりは、ある日、自己改造を行っているホームレス化したオートマタが、西部警察の「大門刑事」気取りなハードボイルド刑事に発見され破壊されます。その現場に保険調査員のジャック・ヴォーカン(アントニオ・バンデラス)が調査に派遣されることに。

 

  当初はアントニオ演じるジャックはロボット会社の管理スタッフと思いきや、どうやら「オートマタ」に関する損害・故障や被害に関する専門の保険調査員という奥まった設定にはぐっときました。ロボット社会が到来したらこういう職種は誕生しそうですね。まさに「ロボット保険」のほけん屋さん。

 

 

映画を見た感想(ちょっとネタバレしますけど)  

まあまあ楽しめました。ハリウッド映画じゃないので、そこまで期待はしていなかったのですが、時代設定はまあまあ色々と細かくやってくれているし。やっぱり名優アントニオ・バンデラスがしっかり味出してくれています。

 

ロボットの保険調査員なんて未知な役をよくこなしてくれました。アントニオのスキンヘッドがまた妙に近未来感出してくれています。しかも頭の形がいいから似合うし憧れてしまいます。ただの調査員でなく、妊娠中の妻持ちで、仕事辞めて現実逃避したいけど家族いるし、もうすぐ子供生まれるし、そんな時に妙な事件起きるし。。。という葛藤を抱えた調査員というまた深みある設定も見どころでした。

 

しかし後から確認するとこの映画への「トマトメーター」や批評家の意見はかなり辛辣でした。たしかに「え?」「は?」と思う欠陥気味な設定や流れがあり、名作SFからのパクリ要素もあるらしく、なんだかつかみにくい映画でありました。それでもなんとか物語は展開していき、最後は主人公ジャックの長年の念願が叶ってちょっと感動しちゃうんですけどね。

 

「SF」や「人工知能」「シンギュラリティ」「ロボット」という観点よりタイムリーな「太陽フレア」という視点から見たので、黙って最後まで見ることができたと思っています。

 

ぜひ太陽フレア発生した機会に「フレアが影響しすぎた地球ってどんな?」という未来のシミュレーションを楽しみたい方におすすめします。 もちろんロボットとSFの件でも楽しめます。ある程度ですが笑

 

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