どうもスミスです。
スミスは暇を持て余すとときどき読書もします。
決して冊数は多くはありませんが月に1〜2冊ほどでしょうか。
PCスマホが席巻する時代に埋もれないように、しっかりとクラシックタイプの生活も忘れることないよう本はデスクの脇にいつも数冊常置させております。
それでは最近読んだ本を不定期で紹介したいと思います。
今回はアメリカのSF作家フィリップ・K・ディックの2冊です。
映画「トータル・リコール」「ブレード・ランナー」「マイノリティ・リポート」の原作者でもはや言わずと知れたディックですが、他にも多数作品を出版しており、SF界の大物と言っても過言ではありません。
その1「高い城の男」★★★
アマゾン・オリジナルでもドラマ制作されている本作。ドラマが日本にやってきたのは昨年後半でしたがドラマを見る前に私も興味を抱いたので読んでみました。
何と言っても設定が日本とドイツが第二次世界大戦で勝利し、アメリカを2つに分断統治された架空世界の話です。西側を日本が、東側をドイツが分断統治している設定です。ドラマと原作では設定が違うところがかなりありますがいずれも楽しめます。
逆転世界を描くばかりでなく、キーパーソンでありタイトルの通り「高い城の男」をめぐる物語でもあります。まあ退屈なシーンも決して少なくはなかったですが、よくぞここまで書いたな〜と唸らせてくれる濃密で仔細な世界観は読み応えありです。
その2「ユービック」★★★★★
ここ最近で読んだSF小説の中でもっとも面白かったのが本書です。
ネタバレになりそうですので、あまり言及したくありませんが、SF好きの方、そうじゃない方もどなたも読んでも、最後に驚きの展開にはきっと思わず唸ってしまうに違いありません。
前半はちょっと退屈でありましたが、読み進めていくうちにどんどん引き込まれていき、ラストの手前で「そういうことだったのか!」とあっと驚かせる内容でした。そんなどんでん返しで刺激的な展開に憧れる方はぜひどうぞ!ディックの数ある作品の中でもランキング1位を誇る人気っぷりです。
よくぞあの時代にここまでの構想を考えだしたディックは、SF界の大御所中の大御所と言っても過言ではありません。みなさんも次週のGWにお時間あれば読んでみてはいかがでしょうか。
- 作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明(ポジトロン),浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1984/07/31
- メディア: 文庫
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