昨年の熊本地震の本震から一年になる今月16日に熊本城へ行きました。
熊本城へ行けない方にも今の現状を見ていただきたく、いくつか写真をアップさせていただきたいと思います。
まもなくシートに覆われ姿が見えなくなる天守閣です。かつては何度もあの最上階から熊本の街並みを眺めてきました。
以前スミスは熊本に住んでおり、この30年で2年に一度のペースで通い慣れた熊本城。今回は想像を絶する世界が広がっていました。
駐車場から加藤神社までの見学コースが定められ、以前よりも自由な散策ができませんでした。
いたる箇所の石垣が 無残に崩れ落ちてしまい、土面がむき出しにになっています。地震の凄さや恐ろしさを肌身に感じました。建物はかろうじて崩れずになんとか残っています。何度も地震が襲ってきていたので、良く耐えたと感心させられます。
宇土櫓はなんとか無事だったようです。
偶然にも池上彰氏もテレビの収録で熊本城へ訪れていらっしゃいました。
伏見地震を経験した加藤清正は地震対策を熊本城に施しました。実は「武者返し」は侵入者対策ではなく「地震対策」だったとも。武者返しの石積みの規則性を数式で出せるとのことです。江戸時代中期にも熊本は大きな地震に見舞われましたが当時の藩主細川氏によって知恵を尽くして熊本城は復旧を遂げている記録が残っています。
熊本城の完全復旧まで20年、2036年までかかるとのことです。まさかそこまでかからないだろうと思いましたが、実際に現地に足を運んでみると、本当にそれくらい、いや場合によってはそれ以上かかる可能性もあるのではないかと途方な気持ちに暮れてしまいます。
ですが、さまざまな困難を乗り切っていつかまたあの見事な熊本城を見れることを願っています。関係者の皆さんもにも頑張っていただきたいです。熊本城を応援しています。